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プリンスエドワード島

カナダにいた間に出張した先やそこでのエピソードを紹介します。

<赤毛のアン>

カナディアンパシフィックホテルに入社してまもなくナイアガラより東のカナダで一番日本人に人気のあった「赤毛のアン」Anne of Green Gablesで有名なプリンスエドワード島(通称PEI)に出張したときのことです。トロントからハリファックス経由で行ったのですが、ハリファックスで日本から来た若い女性と隣の席になりました。この女性、いわゆる「アンおたく」で、本の挿絵やミュージカルのポスターに出てくるアンの服と帽子を身につけていました。小さい頃からのファンで、ついに来ることが出来たと幸せそうでした。

<シーフード>

PEIはとてものんびりしたところで、治安も良くほとんどの家は鍵をかけていませんでした。また当時(1992年)公共交通機関が無かったので車のない人は基本的にヒッチハイクです。首都シャーロットタウンはそれほど大きな町では無いので、特に不自由はありませんでした。島の名物はなんといってもじゃがいも。当時日本のマクドナルドで使用していたのはすべてPEIからだと聞いたことがあります。あとはロブスターやムール貝などのシーフードが有名ですが、私が気に入ったのはオイスターでした。マルペック湾 Malpeque Bayでとれるマルペックオイスター Malpec Oysterは秀逸です。北米のオイスターバーでは常にトップランクに入っています。

<ホテル>

ここのホテルの支配人のイアン Ianとは話が良く合いました。とても柔軟で、当時ホテルに勤めていたミッキーという日本人男性の発案で日本人客へのサービスとして日本食をメニューに取り入れたり、アンをテーマにしたパーティを行ったりしていました。ミッキーとはその後も彼が転任したホテルに行くときはお世話になりました。日本への出張で数日一緒に過ごしたのですが、彼と一緒に来たセールスのディレクターは小柄で金髪のいかにも日本人受けする女性で、行く先々で人気の的でした。会社の規定で出張に家族などを連れて行くことは認められていたので、年下の婚約者と来ていました。最後日午前中で仕事が終わった後、イアンからランチをご馳走したいという申し出があり、彼が行きたがっていた帝国ホテルの最上階にある眺めの良いラウンジを選択しました。景色は良かったのですが、メニューが来てびっくり。ハンバーガーとポテトフライで約5,000円。PEIとは比較にならない値段で、今までに一番高いハンバーガーだったと苦笑してました。

<ホスピタリティ>

PEIに限ったことではありませんが、カナダ、特にホテルにはホスピタリティに富んだ人間が多いようです。一度旅行会社の人たちをしたことがあります。空港からホテルに到着するまで何人アンがいたかというクイズを出して、道すがらアンに扮したホテルのスタッフを配置したり、ムーンシャイン moonshineと呼ばれる禁酒法時代の密造酒を「これは内緒」といいながら勧めたりして歓迎していました。