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1987年モントリオール

英語クラス

キューバから極寒のモントリオールに戻り年が明けると英語クラスの始まりです。まずはクラス分け。結果は何故か一番上のクラス。10人ほどのクラスで、驚いたことに半分以上がカナダ人!フランス語を日常的に使用するフレンチカナディアンFrench Canadian、でした。英語も使えたほうが仕事の選択が広がるからと言うのが主な理由です。講師はピーターPeterというバイリンガルのカナダ人。とても穏やかできさくな人物でした。こちらでは先生とは呼ばず、ファーストネームでお互い呼び合います。

人生初めての英語による英語の授業。カナダに来てから8ヶ月弱で日常会話はなんとかなるようになっていて、自分の中にあった自信は見事に打ち砕かれました。上級クラスで使う言葉や表現は知らないものが多く、辞書と首っ引きで授業と宿題をこなす毎日。総合的な英語力、語彙力の無さを痛感しました。このクラスに入ったのはなにかの間違いだろうと思って、ピーターに相談しました。一つ下のクラスは簡単すぎるので、このクラスで頑張り、成績よりも自分の中で納得出来なかったら、授業の中身は変わるのでもう一度同じコースを取ったほうが良いとアドバイスされました。

シュガリングオフ Sugaring Off

カナダはメイプルシロップ全世界生産量の8割弱占め、その9割がケベック州で生産されます。シュガーメイプルSugar Maple、日本語ではそのままサトウカエデというカエデの樹液を煮詰めて作ります。冬の終わりから春の始めの収穫時期にはその砂糖小屋、シュガーシャックSugar Shackへ行きパーティをします。モントリオールでは家族や職場、学校など様々なグループが何故かスクールバスを仕立てて郊外のシュガーシャックに向かいます。われわれの英語学校でも行くことになりました。

スクールバス

シュガーシャックで敷地内を馬で引くソリに乗ったりあとは、シュガリングオフには欠かせないスイーツ、メイプルタフィーMaple Taffy作り。メイプルタフィーは温かいメイプルシロップを雪の上にたらし、冷えて柔らかい飴のようになったところをへらなどで巻き取ったものです。素朴な甘みがなんとも言えません。

メイプルタフィー作り

食事

シュガーシャックの中ではバンドが演奏をし、食事の開始です。スモークした豚肉、ソーセージ、ベイクドビーンズなどが振る舞われますが、殆どのものにメイプルシロップをかけて食べます。

食後にはコーヒー。もちろんメイプルシロップを入れます。メイプルシロップづくしの一夜でした。