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卒業式 (1)

<入学式と卒業式 – 日本との違い>

日本と北米では卒業式に対する考え方が違います。日本では多くの場合、受験戦争をくぐり抜けてくるわけですから本人は勿論、親にとっても入学式が大きな意味を持ちます。北米では一生懸命勉強して学位が取れたことに対する意味が大きいので、家族や親戚もこぞって卒業式を祝います。卒業式のやり方は北米でも大学によって違いがあるようですが、ここではUBCの卒業式をご紹介します。

<小規模の会場で28回>

UBCでは卒業式は大きな会場ではなくキャンパス内のチャンセンターという1,400人弱が着席出来るコンサートホールを使用します。大学だけではなく、大学院、そして博士課程の修了者すべてが対象です。今年は5月25日水曜日から週末をはさんで6月2日木曜日まで1日4回、7日間に渡って、計28回行われました。娘は2日目の午後1回目です。卒業生1名につきゲストは2名までで、事前にチケットを申し込んでおかなくてはなりません。チケットはメールで送られてきます。

コロナによる日本入国のハードルの高さに帰国を諦めた娘がクリスマス時期にアメリカでお世話になった友人の卒業式が初日にあり、その両親(父親がカナダ人、母親がアメリカ人)とその夜に夕食をする機会がありましたので、色々と聞いてみました。両親ともアメリカの大学出身ですが、どちらも卒業式は大きな会場で1回、UBCの規模のほうが親近感がもてて良かったと言っていました。また案内状には卒業式開始時刻の30分以上前の来場は遠慮してくださいと書いてあるが、彼らが40分前に着いたときはすでに列が出来ていたので早めに行ったほうが良いとアドバイスされました。

<卒業式当日 本番前>

当日、娘と私は早めに会場へ向かいましたが、事前にサイズを登録したガウンと帽子(映画などでよく見る上が四角になっていてリボンがついているものです)を受け取る臨時のテント前はすでに長い行列が出来ていました。帽子もガウンも黒ですが、ガウンにはブルーの縁取りがついています。この色は学部や学科によって違うようです。

娘の荷物を預かっていたので妻には会場に先に向かってもらいました。私が着いた開始30分前にはすでに長蛇の列。世界中から留学生が来ているので民族衣装を身につけた人もいます。

チャンセンターに入るとチケットの確認をして卒業式のプログラムを渡されます。この122ページにおよぶプログラムには、これまでの卒業式の歴史や総長、学長からのメッセージ、優秀な卒業生のリストそして卒業式ごとに学部、専攻科目、取得した学位とともにすべての卒業生の名前を紹介しています。

プログラムの表紙
卒業式のスケジュール これは5月25日

会場ではUBCの吹奏楽団が演奏をしていて、案内の人たちは空いている時間を利用して写真を撮ってあげていました。