UBC カナダの大学
今回の旅の目的は娘の卒業式への出席でしたので、その大学について紹介しましょう。
名前はブリティッシュコロンビア大学(The British Columbia University)。通称UBC、バンクーバーの西端に位置しています。キャンパス内のバスループでは市内、市外の様々な場所と結ぶバスがひっきりなしに発着しています。
ダウンタウンからはバスで約30分、10番通り(10th Avenue)から来るとキャンパスに入る手前の両側にはゴルフ場, University Golf Club (universitygolf.com)が広がっています。1番ホールを終えると名前が10th Avenueから大学通り(University Boulevard)に変わった道路を横切り9番ホールが終わるとまた反対側に戻り後半戦に入ります。10番ホールの手前でホットドッグなどを購入出来ますが油断禁物。鳥やリスが狙っていてティーショットを打っている間に持っていかれてしまいます。ゴルフが終わったあとにクラブハウスのパブでビールを飲みながら食べるバッファローウイング(Buffalo Wing)が絶品でした。
3方を森と海に囲まれ、広さは約400ヘクタール(4平方キロメートル、東京ドーム87個分）あります。キャンパス内には学生寮、教職員用の居住施設は勿論、スーパーマーケット、フィットネスセンター、パブ、レストラン、宿泊施設、卒業式の行われたコンサートホール、チャンセンター(The Chan Centre for the Performing Arts)や五千円札の肖像に使われ1933年にブリティッシュコロンビア州で亡くなった新渡戸稲造を記念して作られた日本庭園(Nitobe Memorial Gatden)、人類学博物館(Museum of Anthropology)など一般に開放している施設などがあり、一つの町のようです。
44,000名以上の大学生と10,000名近くの大学院生が在籍していて、現首相のジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)をはじめ4名の首相、7名のノーベル賞受賞者を輩出しています。
何しろキャンパスが広いので、校舎が離れているときは次の授業に間に合わないこともあります。多くの学生が自転車などで移動しています。そんなキャンパスの足元に目を向けてみると排水口にサーモンを描かれたり、階段にメープルの葉がデザインされていたりします。サーモンの絵の上にはLeads to Fish Habitat、そして下にはDo not Polluteと書かれています。この排水口から入った水は魚の生息地に行きます。汚染しないでねという意味です。自然環境を大事にするカナダらしいですね。
創立が1908年ですから古い石造りの校舎があり、内部は現代風にアレンジされています。
現在あちこちで建築ラッシュですが、緑豊かなキャンパスではそんな新しい建物と古い建物が上手く調和しています。
学生寮はいくつもあり、1人部屋から４人部屋まであります。新入生は1人部屋が与えられ、カフェテラスでの食事がついてきます。2年目からはキャンパス内、キャンパス外を問わず自分で探さなくてはなりません。娘は2年目からは仲良くなった友人たちとキャンパス内の眺めの良い4人部屋に移りました。1人部屋はベッドとデスク、クローゼットのみですが、４人部屋はベッドルームが4つ、バスルームが2つと共通のリビングルーム、キッチン、大型の冷蔵庫がついています。1人部屋にはホテルなどでハウスキーピングに邪魔をされたくないときにドアノブに掛けるのと同じものがありますが、ここは学生らしくPlease o not disturbの下に、Studying in progress (勉強中です)と書かれています。
どこの学校でもその学校のロゴ付きのものを販売していますが、娘が気に入って購入してくれたのがこのTシャツです。私の娘とお金はUBCに行ってますと書いてあります。
